懐かしの「地方で仕事を創る塾」の宿題を引っ張り出してきました。
これはこの塾の最後の宿題です。
「塾の内容を踏まえ、いいことで地方に仕事を創る(3万円ビジネス)
のビジネスモデルを2つ以上考える。」
というもの。
今読み返すと、よく考えているな~と思うところがあったり、
全然現実的でないな~と思ったり。
もう一つのビジネスモデルの方は、またの機会に。
長く退屈でしょうが、私のビジネスモデルにお付き合いください。
※文字ばかりで読みにくいので写真を入れます。イメージですのでビジネスの内容とは関係はありません。(笑)*********
【放置林を宝の山に変えるビジネス】
**概要**
木の販売ルートと、楽に伐出できる道具と方法があれば、
自分で伐出したいと考える
森林オーナーは、必ずいる。
この販売ルートの確保と
発明林業機械で放置されている山林を減らすビジネス。

画像http://www.shikoku-np.co.jp/feature/tuiseki/403/より
**背景とテーマ**
現在、林業は、やればやるだけ損をすると言われている。
かつて日本の長者番付の上位には、山持ちの名前が並んでいたという。
国土の60%以上が
森林であるにも関わらず、
現在の状況は、宝の持ち腐れと言う他ない。
一方、昨今の自然志向の高まりからセルフビルダーは、増える傾向にある。
ここに日本の木を生かす場がありそうである。
しかし、普及しているセルフビルドキットの材料もまた、ほとんどは外材である。
そこで国産の木材を普及するため、
自分で家を作ってみたいと思っている潜在的セルフビルダーを対象に、
教えることを商品とする会社(レインボウカンパニーの様な会社)を運営する。
そこで積極的に国産木材を利用し、販売する。
様々な利用価値を創出し、自家伐出した木材を売りさばける場を増やしながら
放置林を持続性ある循環へ誘うビジネスである。
**従来**
林業・・・ツライ、危険、儲からないの最悪3兄弟。生産性を上げる林業機械は、超!高価。
自家伐出・・販売ルートが確立している一部の地域を除き、ほとんど行われていないのが現状。
セルフビルド・・・ログハウス、2×4が中心。美しく簡単で安いが、輸入キットが多い。
薪・・・暖炉を持つ一部の住宅にしか需要がない。
端材・・・山に捨てられる、薪にする、ペレットに加工される。

画像http://jfes.ac.affrc.go.jp/machine/high_p.htmlより
**商品**
1)
森林オーナーに貸与する発明林業機械
(発明林業機械=伐採した木に車輪を装着して自走させる)
20万円/台で製作。月5千円で貸与
2)セルフビルドのレインボウカンパニー
(セルフビルド全般のアドバイス)
実地を含む講習会は、実践的なもの。
1人5千円/回×10人=5万円 月2回開講で10万円/月
3)セルフビルドキット
(在来工法による小屋キット)
グリーンハウス、作業所、車庫に利用できる。
自宅をセルフビルドする練習にもなる。
10万円~15万円/キット

画像http://www.handmadecharlotte.com/gypsy-caravan-playhouse/より
4)薪材料
ロケットストーブを農業温室用に改造して普及させて、
需要を増やしてから薪を作って販売する。
価格・・灯油以下を設定。

画像http://kazunkonouen.blog114.fc2.com/blog-entry-989.htmlより
**売り方**
なぜあえて「在来工法」なのかというと、
蓄積された技術が全国どこにでもあって、講師を頼める大工がどこにでもいる。
材料もまた、全国どこにでも手に入るからである。
まず、上記商品を売るには、在来工法で家を建てることと、自家伐出を自分ですること。
そして、ブログや、ワークショップなどで「共感」を集める。
自分で建てた家でレインボウカンパニーを始める。
セルフビルド講習会の講師と、セルフビルドキットの刻みは、
暇な時期の大工さんに安くやってもらう。
自家伐出の木材供給が安定してきたら、木材の乾燥まで自分でする。
時間はかかるが、水につけてから、外に放置するだけである。
これは、現在主流の高温乾燥の木材とは肌触り、使い心地、出来栄えに違いがあり、
一度使った人はまた使いたくなるはず。
この水中乾燥材を積極的にセルフビルドキットに使っていく。
この「レインボウカンパニー」の労働力はウーファーシステムを利用する。
木を使った仕事がしたい人(家具職人や、木工工芸職人を目指す人)に来てもらう。
技術提供はできないが、自家伐出で出る端材や、多種多様な間伐材を
自由に使ってもらうことが労働に対するお礼となる。
また、実地講習会によって建てられた家の1軒は、
そんな人たちのギャラリーになるのかもしれない。
**組織**
まずは一人で。ワークショップなどで協力者を増やす。
レインボウカンパニーを始めたら、ウーファー2人に来てもらう。
**利益**
1)林業機械2台製作(20万円×2台=40万円)
貸与料 月0.5万円×40ヶ月=20万円
2台を40ヶ月貸与した後から利益が出る計算になるが、材木の原価で早期に回収は可能。
2)セルフビルドキット(1キット10~15万円のうち、材料費3~5万円、刻み外注費3万円)
3)薪(灯油以下の値段-薪割の労力)
**開業資金**
山林購入 100万円
家1号材料費 100万円
林業機械開発費 200万円
運転資金 100万円
・・・・合計500万円
*******
ああ。数字などなどかなりテキトーですね。(汗)
さて、なぜこんなものを数年ぶりに引っ張り出してきたのかというと・・。
もしかすると、このビジネスができるかもしれないと思ったから。
このビジネスモデルが非現実的に見える点は、
自走式の「発明林業機械」(命名・・リンリン(笑))と、
「水中乾燥」の部分。
ウーファーの部分もあやしいところではありますが
今回は、無視。(笑)
さて、このビジネスは
「森から伐採した木をどうやって運び出すか・・。」
この問題が解決しないことには成り立たないビジネスでした。
苦肉の策として、簡単に材木を運び出せる機械を発明することにしよう・・
にしました。
今思えば、いわゆる問題の先送りですね。(笑)
でもね。
体験してきました。
「皮むき間伐」

上記のような問題は、すべて解決するわけです。
もう半年近くたつのかしら。
田中優さんのワークショップで知ったとき、かなりの衝撃でした。
「皮むき間伐」は
材木を搬出することと、乾燥させることの問題が一気に解決するわけです。
しかもここは豪雪地帯。
立ち枯れした木は、数か月雪に埋まっていますから、
もしかするとその雪のおかげで水中乾燥と同じ効果があるかもしれない
・・なんて思っているわけです。
んで、実際に体験してわかったぞ。
できそうだ・・・自家伐出。
そして・・・
「放置林を持続性ある循環へ」巻き込んでいけるぞ・・
できる絶対。
そう、確信しましたよ。
だから・・・
だれか私に山を売ってください。(そこかー(笑))
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